結論から述べてしまいますが、「障害者だから」という働き方は基本的にないと思っています。というのも、程度の差こそあれ人には向き不向きというものがあり、自分の長所をどう人の役に立てるかというところでみんな勝負をしているからです。

人と話すことが好きで得意なのであれば人と話す職業を。逆に人と話すのが苦手でコツコツと作業をするのが得意と言うのであればプログラマーなど、その人に合った職業というものは必ずどこかにあると思っています。

必ずしも連れてフィットするかと言うとそうではないかもしれませんが、なるべく自分に合った職業を選ぶということが一番大事なことではないでしょうか。

そもそも「障害」というものは自分が持っているハンデという意味ではなく、「社会とのミスマッチ」を意味していると思っています。ミスマッチを避けた職業や生活をしていくことが自分の幸福にもつながると考えています。

今回の記事では、障害者手帳3級から3級よりの2級くらいの人をターゲットに記事を書いています。ですので日常生活に支障の出ている2級や1級の方については、あまり参考にならないかと思うのでその点ご注意ください。

できることとできないことを明確にしよう

正直なところ、障害特性でできないのか自分の能力でできないのかというところの切り分けは非常に難しいと思っています。おそらく本人でも分からないし、周りの人にとってもよく分からないというところが本音なのではないでしょうか。

新卒向けの就活セミナーみたいな話になってしまいますが、まずはできることとできないことを明確にするために書き出すことをお勧めします。

あなたのできることは何でしょうか。電話対応ができますか、パソコンが得意ですか、車の運転が得意ですか。自分の得意なことを主軸にすれば、どんな仕事ができそうかというイメージがつくのではないでしょうか。

また逆に、あなたができないことは何でしょうか。車椅子だから段差がある場所では働けない、一度に複数の指示を聞くことが苦手、雑音が多い場所では集中ができない。こういったことを書き出すと、自分が働けない場所が見えてくると思います。

次にもう一つやってほしいことが、「今はできないけど練習をすれば出来そうになること」を書き出すこと。

例えば今電話対応の経験がないけど練習すればできそう、パソコンあまり触ったことはないけど練習すれば出来るようになりそう、などです。最初に出来る事を書き出しましたが、その時の世界とできそうになることの世界でどれくらいの差があるでしょうか。おそらくかなりの差が広がると思います。

ここで大事なのは今できることを軸に考えるのではなく今後の自分の努力を含めて世界を考えることが大事になります。

今、弊社で働いている障害を持っているスタッフさんも、パソコンの操作がほとんど経験ないという人もいます。しかし、日々の作業の中でどうやったら作業が速くなるかということを考え、ショートカットキーを使いこなしてる人が何人もいます。そういった努力は必ず自分の経験になり積み重なっていきます。

そして作業が早く正確にこなせるようになったらまた違う新たな業務が依頼されるようになり、自分ができる作業範囲がどんどん広がっていくことになります。そしてその職場ではその人はなくてはならない存在になり、その人の価値がどんどん上がっていくことになります。

ですので、

・今自分ができること
・自分ができないこと
・努力すればできるようになりそうなこと

この三つを書き出して、自分がどういったことができそうになるのかを考えることが大事になります。

障害者として働くにあたって大事なこと

上の章で「障害者だからという働き方は基本的にない」と書きましたが、とはいえ健常者と比べて特徴がある部分は必ずあるので、周りとのコミュニケーションも含めて大切なことを書きたいと思います。

配慮は当たり前と思わない

自分は障害者だから入るしてもらって当然という気持ちは一番やってはいけないことです。なんでかと言うと、あなたの持っている障害について他人は関係がないからです。 この気持ちは健常者でも持たなければいけないものなので、当たり前といえば当たり前なのですが、特に意識して持っておきたい気持ちですね。
得意な部分で貢献をする。

どうしても苦手な部分にフォーカスをしてネガティブな気持ちになりやすいのですが、できるだけ自分の得意なところにフォーカスをするようにしましょう。苦手なところは人に任せて、得意なところで貢献するという気持ちを持つことで、どんどん自分の長所を伸ばすことができると思っています。
できることを少しでもいいから増やしていく。

できないことの範囲が大きいのであれば、努力すればできるようになりそうなことの範囲をどんどん広げていくようにしましょう。できないことをできるようにするというのはすごく難しいことですが、「少しできること」をできるようにするというのはそこまで難しいことではないと思います。

そうやって今の職場の中で自分がどういう事を出来るようになったらいいかということを常に考えてできることを増やしていくようにしましょう。

まとめ

色々なことをつらつらと書きましたが、これは別に障害者だからといった働き方ではないと思います。ただ一般的な就業において、できないことが目立ってしまう障害を持っている方は特に意識して考えて欲しいことを書きました。

・配慮を当たり前と思わない
・得意な部分で貢献をする
・できることを少しでもいいから増やしていく

この三つを意識して就労移行での訓練や普段の修業に励んでいただければと思います。
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障害者雇用のリアル

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